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LAGUIOLEナイフ ~6. ピック~
2009年11月13日 (金) | 編集 |
LAGUIOLEナイフ、最後のウンチクはピック部分です。

オーソドックスなタイプのナイフには今でもピックが付属しています。右側にある錐のような部分がピック。

お尻部分に折り畳まれているピック
091112c.jpg


ピックはこのナイフがかつて羊飼い達に使われていた事を物語る部分なのですよ。主な用途は2つあり、いずれも羊のメンテナンスに関係します。1つは蹄に詰まった小石を取り除くこと、もう1つは消化不良で胃の内部にガスが発生した時に胃の辺りをピックで刺してガスを抜くのに使用したとか。

現代はお役御免となってしまったピックですが、こうやって伝統のスタイルを残し続ける所に職人さん達の心意気を感じますね!

 1. 柄(素材)
 2. 柄(十字の鋲)
 3. 柄(mitres;柄のお尻部分)
 4. 蜜蜂マーク
 5. 刃(機械製品と手作り品)
 6. ピック



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LAGUIOLEナイフ ~5. 刃~
2009年11月12日 (木) | 編集 |
日本ではワインオープナーが有名なLAGUIOLE。もちろんフランスでもワインオープナーは扱っていますが、専門店で幅を利かせているのはやはりナイフタイプ。

様々な素材の柄、手作業で打ち付けられた蜜蜂マークに加え、更に高品質を求めて選択出来るのがナイフの重要部分である刃。当然最高級は手打ちの刃となるわけです。


こちらは器械研ぎの刃
091112a.jpg




こちらが手打ち刃
幾層にも重なったレイヤーが見事です。
091112b.jpg



 1. 柄(素材)
 2. 柄(十字の鋲)
 3. 柄(mitres;柄のお尻部分)
 4. 蜜蜂マーク
 5. 刃(機械製品と手作り品)
 6. ピック



LAGUIOLEナイフ ~4. 蜜蜂マーク~
2009年10月29日 (木) | 編集 |
力尽きて中途放棄していたLAGUIOLEナイフのウンチクMEMO。半年振りに更新してみました。第4段は柄の蜂蜜マークについて。

LAGUIOLEナイフのシンボルともいえる『蜜蜂のマーク』 昔は無かったり只の三角の金具が付いていたりと一定していなかったようです。近頃はこのナイフの人気にあやかった類似品も出てきた為、ブランドシンボルとして蜜蜂のマークが各製品に付けられています。

元祖発祥の地LAGUIOLE村以外にも周辺地域であれこれとLAGUIOLEブランドが出てきているので、本当はこの辺りをSHOPの方にお聞きしたかったのですが、私達が行ったSHOPはAUBRACブランド取り扱い店だったので、何となく聞きそびれてしまいました。

このメモでは蜜蜂マークによる品質の見分け方をご紹介


こちら廉価版(画像がブレて分かりづらいですね・・・)
091029.jpg
蜜蜂のお尻と柄の金具部分が横にスパーンと途切れています。
こちらは工場で作られる大量生産品


下の蜜蜂マークは手作業で打ちつけた高級バージョン
091029a.jpg
横に途切れずに模様が連続しています。


以下3本も手作業の高級バージョン
091029b.jpg
手作業だと上部とのスムースな繋がりだけでなく、
本体の柄に至るまでまで凝った飾金具になっていたりして美しい~



 1. 柄(素材)
 2. 柄(十字の鋲)
 3. 柄(mitres;柄のお尻部分)
 4. 蜜蜂マーク
 5. 刃(機械製品と手作り品)
 6. ピック



LAGUIOLEナイフ ~2.柄(十字鋲)~
2009年04月14日 (火) | 編集 |
LAGUIOLEナイフのウンチク第2段は柄の十字鋲について。

LAGUIOLEナイフにはキリスト教に関するモチーフが用いられることがあります。代表的なのが柄に打たれた十字形の鋲。かつてはお祈りの時間になると牧童たちはこのナイフを地面に突き刺し、これを十字架に見立てて使っていたとか。


ワインオープナー左側に見えるのが十字形の鋲。
090414b.jpg



廉価版では十字形鋲は省略されています。
(EN AUBRACの場合)
090414a.jpg


十字形鋲の有無で本物贋物を見分けることは出来ませんが、付いているほうがより手が込んでいて高価であることは確かです。



こちらは柄のデザインにより十字形鋲が打てなかったもの
090414f.jpg
十字形鋲の代わりにmitres(柄と刃を繋ぐ金具と柄のお尻部分の金具)部に
聖ヤコブのシンボルであるホタテ貝のモチーフがあしらってあります。



ホタテ貝のモチーフについて

ホタテ貝はキリスト教に頻繁に現れるモチーフの1つ。イエスの使途である聖ヤコブのシンボルです。そしてホタテ貝のキーワードで有名なのが、キリスト教三大聖地の1つである「Saint-Jacques-de-Compostelle(左記は仏語表記、日本語表記はサンティアゴ・デ・コンポステーラ、スペイン語読み)」。スペイン西部に存在するこの地には聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ、仏語ではSaint-Jacques)の遺骸があるとされ、多くのキリスト教信者が陸路で巡礼する聖地なのです。


スペイン左端にあるのがサンティアゴ・デ・コンポステーラ
hotate2.png


この聖地への巡礼は何と「徒歩」が基本。現代では自転車を使用する人もいるそうですが、人によっては昔さながらに「ロバ」を連れて歩く人もいるのだとか・・・!!聖ヤコブは巡礼中に杖にホタテ貝をぶら下げて歩いていた事から、この聖地への巡礼者はホタテ貝を身に付けるのがお決まりのスタイル。

世界遺産でもあるサンティアゴ・デ・コンポステーラについてもっと知りたい方は以下のリンクを読んでみて下さいね。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 (wikipedeia)

 1. 柄(素材)
 2. 柄(十字の鋲)
 3. 柄(mitres;柄のお尻部分)
 4. 蜜蜂マーク
 5. 刃(機械製品と手作り品)
 6. ピック



LAGUIOLEナイフ ~3.柄(mitres)~
2009年04月14日 (火) | 編集 |
LAGUIOLEナイフのウンチク第3段は柄のお尻部分(mitres)について。

mitresは柄の前方(刃と柄の接合部)&後方(お尻部分)に付けられた金具部分を表す言葉です。このページではお尻部分のみ説明していますが、便宜上mitresと表記しますね。



伝統的な黄金色のmitres
090414_3_a.jpg
このナイフが現れた最初の頃は
ワインオープナーは付いていなかったので元々の形状は細身


ワインオープナーが付いた為、mitresも膨らんだ形状へと変化
090414_3_b.jpg



こちらはステンレス製
090414_3_c.jpg
フランスでステンレスは「inox」と呼ばれています。


このナイフ形状の変化には歴史があるんですよ。シンプルな折り畳みナイフに何故オープナーが付き始めたかというと・・・それは出稼ぎが大きな理由なのです。元々LAGUIOLE地方が含まれるエリアは土地も痩せており裕福とは言い難い場所。当然男達は都市部に出稼ぎに出ることになります。

INTERNETで調べると、「オーヴェルニュ地方(LAGUIOLE近辺)からパリに続く道は、俗に出稼ぎ街道とも呼ばれ・・・」などと書いてあります。南西フランス人の夫に尋ねると「何それ?!出稼ぎ街道なんて聞いたこと無いよ!失礼だな~」とお怒りモード。夫の実家に帰省する度に、現在に至っても痩せて乾いた岩だらけの土地を眺めるにつけ「出稼ぎ街道は絶対あったに違いないよ。」と密かに確信するワタシ。

夫は出稼ぎ街道こそ否定しますが、以前にこの近辺が貧困地帯で冬場はパリに働きに出ることは認めています(?どこに違いがあるのだろうか?)ので、この地帯からパリまでの道は勝手に「出稼ぎ街道」と呼ばせてもらいましょう。

この街道沿いでは都市部で稼いで帰郷する人々を狙う強盗事件も頻発、彼らは護身の為に常にナイフを携帯していたのです。

オーベルニュ地方からの出稼人達が最初に従事した仕事は「水運び」。都市の人間なら誰もが敬遠する重労働の1つでした。しかし上下水道の普及と共に仕事を奪われてしまい・・・次に彼らが行ったのが「炭運び」。元手不要ですが同じく重労働の炭運びを生業としていた彼らですが、ここからが違いました。炭運びから炭屋、そして炭屋の片隅に小さなバーを併設するようになり、最終的にカフェ、ブラッスリー等へと進化していくのです。ついに彼らは副業だった飲み屋を専業とするようになり、出稼ぎではなくパリに定住するブラッスリー経営者となっていくのでした。

カフェ、ブラッスリー、レストランを経営するようになった彼らの仕事はXX運びの重労働からギャルソンへと変化、仕事内容の変化に伴って愛用の地元ナイフに「ワインオープナー」の機能が求められるようになり、ナイフの形状も変化したというワケです。



 1. 柄(素材)
 2. 柄(十字の鋲)
 3. 柄(mitres;柄のお尻部分)
 4. 蜜蜂マーク
 5. 刃(機械製品と手作り品)
 6. ピック




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